白内障を知る

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白内障のマニュアル手術はどうしてもミスの可能性が高まる

角膜に切開創を作り、そこから器具を挿入して水晶体のふくろの前面を円形に切り取り、水晶体の中身を粉砕して吸引する……など、白内障手術の一連の作業を、医師自身の手で行うマニュアル手術。現在でも一般的に行われている手術ですが、一部をレーザー機器で行うレーザー白内障手術に比べて精度が劣るのは否めません。

マニュアル手術とは?

「マニュアル手術」とは、「人(医師)の手で行う手術」という意味で使われている言葉です。

白内障では、健康保険適用の場合や、もしくは先進医療や自由診療となる多焦点眼内レンズを使用する手術であってもレーザーの手術機器を持たない場合に、一般的に行われている手術です。

白内障手術の流れ

白内障の標準的な手術として行われている超音波乳化吸引術は、以下の流れで行います。

1・点眼で麻酔をします。

2・メスで角膜に1.8~2.4㎜の切開創を作ります。

3・メスや鑷子(せっし)などを使って水晶体のふくろの前面(前嚢[ぜんのう]といいます)を円形に切り取ります。

4・水晶体の中身を超音波で砕きながら吸引します。

5・水晶体のふくろに眼内レンズを挿入します。

6・眼内にレンズが固定されていれば無事に手術は終了です。

これら一連の流れをすべて医師の手で行うのがマニュアル手術です。

一方、LenSx(レンズエックス)のようなフェムトセカンドレーザーを用いた手術機器を利用すると、4の「水晶体の中身を砕く」ところまでを、高度な機器で正確に行うことができます。

マニュアル手術のメリットは手術時間が短いこと

マニュアル手術のメリットは、手術時間が短時間で済むことにあります。

意外に思われるでしょうが、レーザー白内障手術のほうがマニュアル手術よりも時間は余計にかかるのです。

なぜならば、レーザーを使った手術では、「角膜切開~前嚢を切り取る~水晶体の粉砕」までの作業と、そこから「水晶体を吸引する~眼内レンズを挿入する」までの作業は別々に行われるため、移動の時間が必要になるためです。およそ5分程度ではありますが、余分に時間がかかってしまうのは避けられません。

一方でマニュアル手術の場合、同じ場所ですべての作業を終えられるため、手術時間が短縮されます。

マニュアル手術のデメリットは医師次第でミスの可能性が高まること

術者の手技に頼るためミスの可能性がある

一方、デメリットとしては、術者である医師次第でミスや誤差が起こりやすいといったことが挙げられます。

たとえば水晶体の前嚢を切開するとき、レーザーを使えば一瞬で患者さんの目に合った大きさの穴を開けることができますが、医師の手で行うとメスが予定していた方向とは違った方向に流れてしまうということが起こり得るのです。

メスが流れてうまく円がつなげられずに水晶体のふくろにきれつが入ってしまうと、眼内レンズを固定できなくなることもあります。

前嚢切開がきれいにできないと別の手術が必要に

前嚢にきれつが入ってしまい、眼内レンズが水晶体のふくろに固定できなくなってしまった場合、目の強膜という部分(白目の部分)に眼内レンズを固定させる「眼内レンズ強膜内固定術」という手術が必要になります。

しかしその場合、強膜内固定術ができる眼内レンズを使わなければなりません。

用意していた眼内レンズが使えない場合は、その日には手術が終えられずに「また後日」ということになってしまいます。

 

また、そもそも白内障の執刀医が強膜内固定術の手術経験がないという可能性もあります。

眼科領域では専門分野の細分化が進んでいるため、白内障の手術以外の手術をしたことがない医師もいます。その場合、患者さんは別の施設に送られることになります。

より安全な白内障手術をするならレーザー白内障手術を

白内障手術は、医療の進歩によってとても安全になっており、マニュアル手術でも失敗するようなことはほとんどないと言えます。しかし、術者の手技に頼るため、熟練していない新米医師が手術を行うと、どうしてもミスが発生する可能性があります。

その点、レーザー白内障手術を選択すれば、医師の手技が熟練していなくても最良の治療結果をもたらすことができます。レーザー白内障手術は、安全な白内障手術を、さらに安全にする手術と言えるのです。

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