白内障を知る

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白内障手術が進化したことで日帰り手術が可能に

白内障手術の技術的進歩に伴って、手術を日帰りで行うことが一般的になってきました。近年では、患者さんのご希望で両眼同時の手術も多く行われるようになり、忙しいビジネスマンの方を中心に、ポピュラーになりつつあります。

日帰り手術が可能になった理由

21世紀に入ったばかりのころ、白内障手術は入院して受けるのが一般的でした。

それが現在では日帰り手術が一般的になりつつあります。それは白内障手術が、患者さんの負担が少なくなるように進化を遂げたからです。

 

以前は角膜を大きく切開したため合併症のリスクが高かった

15年ほど前、白内障手術は濁った水晶体をふくろごと摘出する手術が行われており、またふくろを残してそこに眼内レンズを挿入する場合でも、レンズをそのままの形で入れなければならないため、角膜を大きく切開(11~12㎜)する必要がありました。当然、縫合が必要だったため、術後の出血が多く細菌感染などの合併症のリスクが高い手術でした。入院して、絶対安静を保つような術後管理をしっかり行う必要があったのです。

小切開での手術が可能になり合併症のリスクが劇的に低下

ところがその後、眼科領域の医療技術は素晴らしい勢いで進化しました。

水晶体を細かく砕いて吸引する超音波乳化吸引術が普及したことで、水晶体をそのままの形で摘出する必要がなくなりました。さらに、折りたたんだまま入れられる眼内レンズが登場したため、切開創が小さくても手術ができるようになりました。

以前は少なくとも10㎜は必要だった切開創が、6㎜、3㎜と小さくなりました。

 

3㎜前後まで切開創を小さくした白内障手術を小切開白内障手術と呼び、現在かなり普及してきていますが、さらに2㎜前後まで小さくした白内障手術を極小切開白内障手術と呼び、こちらも徐々に普及しています。

角膜の切開創を小さくしていったことで、手術による出血が少なくなっただけでなく、術後の傷口の縫合が不要になり、術後眼内炎などの合併症のリスクが劇的に下がりました。つまり、入院による術後管理が必要なくなったのです。

 

白内障手術の進化で患者さんの社会復帰も早まった

白内障手術が進化していった結果、現在では日帰りで片眼ずつ、2回に分けて手術を行うのが一般的になりました。

入院して絶対安静にする必要もなく、また手術が大掛かりだったころに比べて合併症のリスクも低下したため、術後の回復も早く、患者さんの社会復帰も早期にできるようになりました。

 

両眼同時手術も可能に

両眼同時手術でもすぐに見えるようになった

さらにここ2~3年、両眼同時手術も増えてきています。

両眼同時に手術をしたからといって、「その日は目が見えない」ということはありませんので、ご安心ください。

また、体への負担が増えるということもありません。

片眼の手術と同じように、手術後10分ほど休んだ後、お帰りいただくことができます。

手術直後は瞳孔が広がった状態なので、見え方が鮮明ではありませんが、歩けないようなことはありませんし、4~5時間で元に戻ります。

 

両眼同時手術は1回ですむので、忙しいビジネスマンの方や、地方から手術のために上京して来られる患者さんに人気の手術です。

手術翌日は術後検査のために来院していただく必要がありますが、翌々日の検査は勤務先やご自宅近くの眼科で受けていただくことになります。

 

自動車の運転も術後の回復次第で自由に行える

自動車の運転についても、「手術後、●●日以上たってから」などの基準はありません。

運転するのに差し支えない程度に目が見えていれば、翌日から行っていただくことができます。

 

両眼同時手術の場合、手術翌日から希望された視力が出るようになるため、手術の効果を強く感じやすいようです。

患者さんの多くが「こんなに目がよく見えるなんて、感動しました!」と言ってくださいます。

みなさんにも、ぜひその感動を味わっていただきたいと思います。

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