白内障お悩みQ&A

白内障をセルフチェックする方法はありませんか?

ご相談者様

白内障が気になる年齢になってきました。ただ、普段は忙しいのでこまめに眼科へ通うことができません。その代わりというわけではないですが、白内障の兆候があるかどうかをセルフチェックする方法はありますか?

  • たぶん気になる症状がおありになるのだと思います。それを前提にお話しますが、セルフチェックはあくまでも見当をつけ、その後の行動につなげるものです。この場合の行動とは「受診」です。もしセルフチェックをして、「自分の症状は心配するほどではないのかも」と自己判断して受診をやめる…ということは控えてくださいね。それさえ守っていただければ、セルフチェックは身体のケア意識を高めるうえでも有用です。

  • わかりました。セルフチェックは受診のきっかけをつくる意味合いぐらいに考えていますので、よろしくお願いします。

  • セルフチェックの目安となるのは、白内障の自覚症状です。初期では気づきにくいものも多々あるのですが、進行具合とともに段々とわかるようになります。主な自覚症状は次のようなものです。

    ●目がかすむ、ぼやけて見える
    ●まぶしい
    ●モノがダブって見える
    ●視力が下がった気がする
    ●目が疲れる
    ●老眼が進んだ気がする

    これらは水晶体が濁ることによって生じる症状です。ただし進行状態や目の使い方、身体のコンディションなどによって症状の現れ方はまちまちですし、個人差もあります。

  • 「疲れ目」や「老眼」は誰でも経験しうるものですよね。白内障の症状としても出るのに驚きました。自覚症状が白内障によって起きたのか、それとも別の原因があって起きたのかを区別する方法はありますか?

  • いくつか気をつけていただきたいポイントとともに説明しましょう。まず「疲れ目」との区別法です。第一に「疲れ目」では、目を酷使したという自覚があるはずです。酷使した後に症状が出ます。白内障による症状は目を酷使した後とは限りません。2つ目として、症状が出る場合、「疲れ目」では日によって出たり出なかったり、あるいは出るとしても疲れが溜まる夕方以降に出やすいなど、見え方に変動があります。一方、白内障による症状は水晶体の濁りによるもので、不可逆的です。水晶体の濁りは蓄積していき、放置しても回復しません。したがって、いったん症状が現れ始めたら、緩和する、出なくなるといった変動はあまりなく、白内障が進行するとともにコンスタントに出るようになる傾向があります。

  • なるほど。同じ症状でも現れ方が違うのですね。

  • そうなのです。ただ、その境というのはいつもはっきりしているとは限らず、明快に区別できる場合ばかりではないということも覚えておいてください。さらに白内障があるかどうかの手がかりとして、メガネが参考となる場合もあります。

  • どんな手がかりですか。

  • 近視や遠視、乱視の矯正としてメガネを利用している人も少なくないですよね。そういった人の場合に使える手がかりです。見えにくくなったと感じたら「メガネの買い替え時かな」と思うでしょう。ところが、お店でいろいろ試してもあまり見えるようにはならない場合があるのです。こういったとき、白内障の可能性が考えられます。
    老眼鏡をかけている人も同様です。手元がよく見えなくなってきたので、老眼が進んだのかなと思って度数を変えて色々と試してみたけれども、どうにも見え方が改善されないという場合があります。これも白内障を疑うべきポイントになります。

  • わかりました。やはり自分勝手に判断をしてはいけない、ということですね。とりあえず今日教えていただいた点を参考にセルフチェックをして、心づもりをしたうえで受診をしたいと思います。

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