選定療養で選べる多焦点眼内レンズ「シナジー」の特徴
多焦点眼内レンズは、白内障手術後「メガネをかける頻度が減った」あるいは「メガネがまるっきり必要なくなった」という声が多い大好評のレンズです。ネックとしては、最新の高機能のレンズは原則的に自由診療になるため、手術費用が高額になってしまう点。しかし2020年4月から、多焦点眼内レンズを使用する白内障手術にも「選定療養」という医療サービスが適用され、手術費用の一部に公的保険が利くようになりました(「選定療養」の詳細はコチラ)。ここでは、その選定療養を使ってお得に入れられる多焦点眼内レンズのなかから、アイケアクリニックのオススメをご紹介します。
まさに「見たいところが見える」画期的なレンズ
2021年初頭に発売開始された多焦点眼内レンズ、「テクニス シナジー(TECNIS Synergy)」。発売当初は取扱いのあるクリニックがまだ少なかったため、白内障手術における使用実績は、2021年4月時点においては当院が国内トップでした。
テクニス シナジー(TECNIS Synergy)は、これまで選定療養の対象となっていた2焦点や3焦点、焦点深度拡張型(EDOF)のどれもない、「連続焦点」という新しい仕組みで作られています。簡単にご説明すると、次の2つの眼内レンズの長所を組み合わさった構造です。
- 2焦点眼内レンズ「テクニス マルチフォーカル(TECNIS MULTIFOCAL)」
⇒33cmあたりの「近く」、「遠く」の2ヵ所にピントが合う
- 焦点深度拡張型(EDOF)レンズ「テクニス シンフォニー オプティブルー(TECNIS Symfony OptiBlue)」
⇒50cmあたりから遠方にかけて連続的にピントが合う
上記のメリットを合わせたテクニス シナジー(TECNIS Synergy)は「33cmから遠方にかけて連続的に良好に見える」という画期的な眼内レンズです。見たいところがすべて見えるので、老眼や近視・遠視もない「若いころの見え方」になります。さらに乱視矯正も可能です。
幅広いライフスタイルに対応
また、連続焦点なので、運転やスポーツなど日々アクティブな生活を送っている人にも適しています。ただし人によっては、夜間の運転では対向車のライトが大きく見えたり、やや眩しく見えたりする可能性もあります。徐々に慣れていきますが、手術直後は気になりやすいかもしれません。
近くはもちろん、遠くにかけても連続的にピントが合うので、従来の多焦点眼内レンズと比較しても見え方は良好です。よってテクニス シナジー(TECNIS Synergy)は幅広い方にオススメの眼内レンズと言えるでしょう。