白内障お悩みQ&A

白内障手術後には、これまでのメガネは使えないのでしょうか?

ご相談者様

近視のため子どもの頃からメガネをかけていますが、白内障の手術を受けたら、今かけているメガネは使えなくなってしまうのですか?

  • 「白内障手術を受ける=メガネやコンタクトレンズが不要になる」と思っていらっしゃる方が多いのですが、厳密には違います。
    白内障手術で眼の中に挿入する眼内レンズは、大きく分けて「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2種類があります。多焦点眼内レンズを選んだ場合、多くの患者さんが術後メガネなしで日常生活を送れるようになりますが、単焦点眼内レンズの場合は白内障手術の後でもメガネが必須となるので注意が必要です。

  • なぜ、レンズの種類によって術後メガネが必要か否かの違いが出るのですか?

  • レンズによって、ピント(焦点)を合わせることができるのが1箇所か、または複数かという違いがあるからです。単焦点眼内レンズは、名前のとおり1箇所にだけピントが合うように作られています。近方(30〜50cm)または遠方(5m)のいずれか、患者さんご自身が希望される距離のピントを選びます。ですので、たとえば遠方を選んだ場合、近くを見るときにはピントが合わず、ぼやけてしまうため、老眼用のメガネが必須となるのです。
    一方、多焦点眼内レンズは、複数の距離にピントを合わせることができます。近方と遠方もよく見えるようにピント調節ができるので、基本的には術後はメガネなしで日常生活を送ることが可能になります。

  • 手術後は、「保護メガネ」というメガネをかけると聞きました。保護メガネについて教えてください。

  • 保護メガネは、白内障手術後のケアの一つとして、埃やゴミが目に入ったり、手で触ってしまって細菌感染が起こることを防ぐための医療装具です。両目の白内障手術をされた方は、手術直後に抗菌薬入りの目薬を点眼し、術後の数日〜1週間ほどは保護メガネをかけていただきます。多焦点眼内レンズであれば、それ以降は基本的にメガネが不要になる方がほとんどですよ。

  • 本当にメガネがいらなくなってしまうのですね。

  • はい。メガネやコンタクトレンズが不要になるという快適さから、多くの患者さんが多焦点眼内レンズを選択されていますし、当院でも積極的におすすめしています。
    「メガネがいらなくなったので、温泉やプールを楽しめるようになった」「車の運転に不安がなくなった」「スポーツで思いきり体を動かせるようになった」など、多くの患者さんが「やってよかった」と口をそろえておっしゃいます。多焦点眼内レンズを使用した白内障手術は、若かった頃の視力、むしろそれ以上の視力を取り戻すことができる治療といえますね。
    快適な見え方は、乱視のあるなしや生活習慣によって、一人ひとり異なります。ご自身のライフスタイルに合ったレンズを選ぶことが大切ですので、医師とよく相談してくださいね。

  • 多焦点眼内レンズを選べば、メガネのわずらわしさから解放されるみたいですね。多焦点眼内レンズの白内障手術を受けようと思います。術後の見え方が楽しみです。

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