白内障お悩みQ&A

白内障手術で眼内レンズを入れた場合、視力はどれくらいよくなるのでしょうか?

ご相談者様

白内障手術では、近視や遠視、乱視や老眼なども治すことができるんですよね。当然、視力はよくなるとは思うのですが、実際どれくらいになるのでしょうか。1.5ぐらいにしてほしいとか、ある程度の希望を言ってもよいのでしょうか?

  • 術後の視力がどれくらいになるのかという点はやはり気になるところですよね。これは手術前の目の状態によって大きく左右されます。白内障以外に角膜や網膜の疾患があったり、その前段階のコンディション不良があったりすると、やはり術後視力に影響することがあります。

  • とすると、私の視力が1.0ぐらいになることは難しいのでしょうか…。左目は0.1で、右目は0.08なんです。

  • いいえ、十分に可能ですよ。先ほどもお話した通り、白内障以外に視力を低下させる原因がなければ、大幅に改善されることがほとんどですから、ご安心ください。手術では目薬を使って瞳孔を大きくするのですが、手術後4、5時間ぐらいで瞳孔の大きさが正常に戻ると、「よく見えるようになりました!」「別の世界を見ている気分です」と感激される方がたくさんいらっしゃるんですよ。

  • それはすごいです。私も0.1未満だった視力が1.5ぐらいになったら、そう感じるでしょうね。

  • ただ、ひとくちに視力といっても、実は「遠見視力」と「近見視力」というものがあるのです。遠見視力とは「遠くを見るときに必要な視力」のこと。通常は5m先の距離をさします。一方、近見視力とは「近くを見るときに必要な視力」で、通常は30cm程度の距離をさします。
    白内障手術で快適な視界を手に入れるには、ライフスタイルに合わせた眼内レンズを選ぶことが大切です。ただしこのとき、眼内レンズの種類だけでなく「どの距離に焦点を合わせるか?」ということも考えなくてはいけません。どこに合わせているかによって、手術後の遠見視力や近見視力の数値も違ってくるのです。
    たとえばデスクトップPCで仕事をされる方であれば、PC画面が見えやすい眼内レンズを選んだうえで、ピントも「PC利用に適切な距離」に合わせることが大切です。

  • 手術後に「目がよくなった」と実感するには、「見たい距離」がちょうどよくクリアに見えるかどうかが大事なんですね。
    ちなみに、手術前に「PC画面を、1.5くらいの視力で見えるようにしたい」などと希望を言うのはアリでしょうか?

  • もちろん可能です。生活スタイルに合わせて、どの距離を見たいかなど詳細なカウンセリングをしたうえで、どの眼内レンズを選択するかが重要になってきます。選択するレンズによって様々な距離をよく見えるようにすることも可能ですよ。
    白内障手術においては、単に視力の数値だけでなく「見え方の質」も問われます。眼内レンズには様々な種類がありますが、見え方の質に拘るのであれば「3焦点」がオススメです。もともと「近くも遠くも、中間距離もよく見える」という優れものですが、最近はさらに性能が上がりました。実際に患者さんからの人気も高く、事前にリサーチしてきて、初めから「3焦点眼内レンズを入れたいのですが…」と希望されるケースも多いんですよ。

  • わかりました。私のようにもともとの視力がそれほど芳しくなくても、目のコンディションや眼内レンズ選び次第では、術後視力が1.5近くになる可能性はあるのですね。それがわかって嬉しいです。白内障手術に希望が持てました。

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