白内障お悩みQ&A

鼻アレルギーがあるのですが、白内障手術中のせきやくしゃみが出た場合手術への影響はありますか?

ご相談者様

40年来、花粉症と通年性のアレルギー性鼻炎があります。調子の悪いときは、鼻がムズムズするなどして、くしゃみが連続して出てしまいます。白内障の手術のとき、発作が出てしまわないか心配です。

  • ご心配はもっともです、ですが前もって鼻アレルギーのことを担当医に言っていただければ、事前に対策を立て、充分に対処できます。手術中にくしゃみが出てしまうと、デリケートな手術だけに影響が出かねません。たとえばメスを使う一般的なマニュアル手術では、①メスで角膜に切開創をつくる、②水晶体を包んでいる袋の前面を円形に切り取る、③水晶体の中身を超音波で砕きながら吸引する、④取り除いた水晶体のあとに眼内レンズを挿入する、といった手順になります。この過程でくしゃみが出て顔や全身が動くとしたら、どの過程かにもよりますが、手術合併症につながるかもしれません。よって手術中のくしゃみや激しい咳は出ないようにするのが基本です。

  • なるほど。具体的にはどんなふうに対処をするのですか?

  • まず白内障の手術の前に、充分な期間を取って、普段通われている耳鼻科や内科の医療機関で鼻アレルギーの治療をしていただきます。改善された状態を保ちつつ、白内障手術に臨んで頂きたいです。

  • 確かに薬は折々使っていますが、ついさぼってしまいます。

  • さぼってしまうというのは、薬を使用したことにより、症状が寛解しているからこそだと推測します。逆にいえば、薬をきちんと使えば症状を抑制できるはずです。またアレルギー性鼻炎は、生活様式や食事の内容に気を付けたり、適度な運動の継続によって症状が改善できる場合が少なくないので、こちらにも取り組んでいただければ良いですね。

  • 事前の対策についてはよくわかりました。手術直前や当日などについては何か対策はありますか?

  • そうですね。鼻の状態をこちらの担当医もチェックしますので、よい状態であることを確認してから手術日を確定します。手術当日について付け加えると、手術室は言うまでもなく、とてもクリーンで、アレルギーの原因物資である花粉やダニ、ホコリなどはシャットアウトしてありますので、発作はまず起こりません。安心して手術を受けていただけます。手術は局所麻酔で、覚醒した状態で行われます。体も自由に動かすことができる状態なので、くしゃみの予兆など、もし何か異常を感じるようなことがあれば、すぐに申告していただければ大丈夫です。当院ではメスを使わずレ-ザーによる手術を行っていますので、角膜に切開創を作るのもほんの一瞬です。この装置をはじめ、最新の手術機器をそろえているので、これも安全に手術を行う土台となっています。

  • いろいろお聞きできて不安が払拭できました。安心して手術を受けられそうです。

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