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白内障お悩みQ&A

白内障手術を受ける場合、事前に患者側から言うべきことはありますか?

ご相談者様

白内障手術を受けるにあたって、患者側からお伝えしたほうがいいことはありますか? 持病や過去にかかったことのある病気、目のトラブルなど…。これらが白内障手術に影響することがあるのかも気になります。

  • 白内障手術は身体への負担が極めて少なく、術後の見え方に満足いただける患者さんが多いことから、極めて完成度の高い治療方法と言えます。しかし、白内障手術の完成度を最大限まで高めるには、クリニック側と患者さんの協力が欠かせません。両者の協力が不可欠であるという観点からいっても、そのご質問は患者さんとしての意識が高くて、執刀医としてとても嬉しく思います。白内障専門医として精いっぱい、それに応えなければなりませんね。

  • 白内障手術を高い完成度で行うには、医師と患者の協力が不可欠なのですね。安心して手術を受けるためにお尋ねしたので、そう仰っていただけて良かったです。ぜひよろしくお願いします。

  • 仰るように、白内障手術の適否や精度に関わる疾患があります。大きく分けると、白内障以外の眼科疾患と、その他の全身性の疾患です。
    まずは眼科疾患からご説明しましょう。白内障以外に何らかの目の病気があっても、ほとんどは術前検査で100%見抜くことが可能です。白内障手術の精度が下がってしまう心配はありません。術前検査によって、白内障手術が行えるかどうか、白内障や他の眼科疾患のどちらを先に治療すべきかも、明確にすることができます。ただし、かつて「ぶどう膜炎」や「強膜炎」などの炎症性疾患にかかっていたり、若い頃に目にケガを負ったりした患者さんは要注意です。炎症性疾患の既往歴や若い頃の外傷は問診でしかわからないことがあります。
    また、一般に黒目とよばれる部分、「角膜」の異常にも注意が必要です。多くの角膜疾患は術前検査で判定できますが、レーシック手術をした患者さんのケースで、レーシックによって角膜の形状が変わっていることを考慮せずに眼内レンズの度数を決めた結果、度数ズレが生じてしまったというトラブル報告もあります。

  • かつて「ぶどう膜炎」や「強膜炎」にかかったり、若い頃に目をケガしていたり、また、レーシック手術を受けている場合は患者から伝えたほうが良さそうですね。こういった問題があると、白内障手術にどのような影響が生じるのでしょうか?

  • もし、こういった眼科疾患や目の状態を見抜けないと、選んだ眼内レンズが合わなかったり、レンズの機能を十分に引き出せなかったりする可能性があります。「手術したのに、あまりよく見えるようにはならなかった」という結果は避けなくてはいけません。めったに起こることではありませんが、最新の検査機器が揃っていなかったり、医師の経験が少なかったりという場合には起きうるトラブルなので、患者さんのほうから事前に教えていただいたほうが安心でしょう。

  • なるほど。クリニックを選ぶときには、取り揃えている検査機器や医師の実績はもちろんですが、詳しい問診や詳細な診察も大切なんですね。そうすれば、もし患者本人さえ気づいていない眼科疾患があっても、きちんと見つけてくれるでしょうから。目の病気以外だと、どんな疾患が白内障手術に影響するのでしょうか?

  • 眼科疾患以外で手術の適否や精度に関わる病気は、全身性の疾患です。たとえば糖尿病や高血圧などの循環器系の疾患があります。軽度であれば手術に支障はないのですが、進行していると、そちらに対しての治療も同時に必要になることがあります。また、前立腺肥大症の治療薬など、お薬が手術の難度に影響する場合もあります。

  • わかりました。事前の問診票や、手術が決まった診察時に、過去にかかった病気や持病、今飲んでいる薬なども含めてお伝えしようと思います。

監修:佐藤 香
アイケアクリニック院長、アイケアクリニック銀座院院長。集中力を要する緻密な作業を得意とし、とくに最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケア――「トータルアイケア」の提供を目指す。現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌など、さまざまなメディアに取り上げられている。著書に『目は若返る』『スゴい白内障手術』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。

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