白内障を知る

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白内障手術の効果を最大限に引き出す最先端手術システム

ハイスピードで進化している眼科手術機器の世界。その中でもレーザー白内障手術の効果を最大限に引き出すために開発されたのが、「The Cataract Refractive Suite」という手術システムです。レーザー白内障手術を行うためのLenSx(レンズエックス)だけでなく、患者の目の情報を分析・記録して、乱視を抑える切開位置をガイドしてくれるVERION(べリオン)や、手術中の患者の目の変化をリアルタイムで解析して最適な眼内レンズ度数や乱視の軸を再計算してくれるORA(オラ)など、最新鋭の手術機器一式をそろえることで、精度の高い白内障手術が実現できるようになりました。年々、高性能になる多焦点眼内レンズの効果を最大に引き出すためにも必要な手術システムとも言えます。
当院ではアジア圏で初めてこのシステムを導入し、治療に役立てています。

The Cataract Refractive Suiteとは

眼科領域に特化したアルコン社。スイスのヒューネンベルクに本社があり、製薬や手術機器、コンタクトレンズ関係の製品を扱っています。

そのアルコン社が研究・開発し、世界の白内障手術のあり方を根本から変えたのが、The Cataract Refractive Suiteという手術システムです。

この手術システムは、複数の手術機器と高性能の眼内レンズを組み合わせることで非常に精度の高い白内障手術を実現します。

Cataractは白内障、Refractiveは屈折という意味ですから、「白内障手術の安全性を高めるだけでなく、屈折の異常を改善して術後の見え方も最大限に引き出すための手術機器一式」という意味が込められている名称でしょう。

この手術システムは世界中の眼科医から高い評価を受けており、当院は白内障手術の質を高めるために、アジア圏で最初にこのシステムを導入しました。

複数の機器を連携させて手術効果を最大限に

では、The Cataract Refractive Suiteがどこまで高度な白内障手術を実現するのか、それぞれの機器の性能をご説明しながら、解説します。

 

VERION(べリオン)イメージガイドシステム

VERIONイメージガイドシステム(以下ベリオンと表記)は、術前に目の検査データを取り込み、手術の際に眼球の切開位置や眼内レンズの最適な位置をガイドする手術機器です。

特に患者さんに乱視がある場合、非常に有用です。

乱視による角膜の歪みは、手術の際の切開の仕方によって強くなってしまうこともあれば、矯正することもできます。しかしその切開創をどう作るかを決定するのが難しく、医師の勘に負うところが多くありました。

しかしベリオンによって、これは誰にでもできる手技になりました。ベリオンは患者さんの乱視軸を計測することができるため、後にご説明する、自動で切開を行うLenSx(レンズエックス)と連携させることで、客観的データに基づく手術が可能になったのです。

 

LenSx(レンズエックス)

LenSx(以下、レンズエックスと表記)は、レーザーメスの一種であるフェムトセカンドレーザーを白内障手術に応用した手術機器です。

医師の手で手術のすべてを行うマニュアル手術に対し、

・角膜に切開創を作る

・水晶体のふくろの前側(前嚢)を丸く切開する

・水晶体を細かく砕く

という3つの行程をレンズエックスで行えるようになりました。

また、乱視矯正が必要な患者さんに対して、次の手技も自動で正確に行うことができます。

・乱視を矯正する切開を入れる

機器を使って正確に手術が行えるので、術中合併症がほとんどなくなります。

さらに、メスなどの器具が目に直接触れることが少なくなるので、細菌感染のリスクも大幅に軽減されるメリットもあります。

 

CENTURION(センチュリオン)ビジョンシステム

CENTURION(以下、センチュリオンと表記)は、水晶体を超音波で砕き、乳化して吸引する機器です。センチュリオンの特長は、手術中の眼内圧を一定に保つことができることにあります。手術中はどうしても眼内圧が上下してしまい、合併症のリスクが高まるのですが、センチュリオンによってそのリスクを抑えることができるのです。

 

ORA(オラ)システム

またベリオンによって、乱視矯正に適した切開位置や眼内レンズの位置がガイドされる、と先述しましたが、実際に切開するときに乱視軸の状態は変化してしまいます。

そうなると、予定していた位置に眼内レンズを入れても、乱視の矯正効果が十分に発揮されない可能性があります。

その場合に、実際の角膜の状態をリアルタイムで計測し、位置補正をして眼内レンズを入れるベストな位置を示してくれるのがORAシステム(以下、オラと表記)です。

また、オラは手術中に目の計測を再度行い、最適な眼内レンズ度数を決定します。

ベリオンとオラをあわせて使うことによって、患者さんの乱視の状態に合った眼内レンズの入れ方ができ、最適なレンズ度数も手術中に再確認することができるので、手術結果の精度が上がるのです。

 

多焦点眼内レンズ

数々の手術機器は、白内障手術の安全性を高めるためだけでなく、高精度の多焦点眼内レンズの性能を最大限に引き出すためのものでもあります。

多焦点眼内レンズは年々進化を続けており、若いころに近い見え方を可能にしたり、乱視を矯正したりすることができるようになりました。

当院では患者さんが自分のライフスタイルに合った眼内レンズを選べるように、可能な限り多種の眼内レンズを用意しています。

白内障手術システムはより高い精度の手術結果を求める方のためのもの

このシステムを導入するメリットをまとめると、以下のようになります。

  • 術前の目の状態(乱視の度数など)をしっかり計測して記録し、そのデータを手術中に活用して切開位置やレンズの固定位置をガイドしてくれる。
  • 手術中にリアルタイムで再計測を行い、術前の計測と現状がマッチしているかどうか判定ができる。
  • もしミスマッチが起こっていたら、補正しながらの手術が可能になる。
  • レーザーで自動的に切開されるので、正確な手術が行える。
  • レーザーでの切開はメスによる切開に比べて細菌感染のリスクが下がるので、術後眼内炎などの合併症のリスクを抑えることができる。
  • 眼内圧を一定に保つことができるので、眼圧の上下によって起こりうる合併症リスクを抑えることができる。
  • レーザーで白内障手術の重要な部分を安全に行うことで、術中合併症を防ぐことができる。

 

また、これらの機器による手術システムの効果を最大限にするためには、眼内レンズに関する情報収集を常に行い、最新のレンズを取りそろえることも欠かせません。

どんなに素晴らしい手術機器を用いた手術が可能であっても、患者さん一人ひとりの目の状態や見え方のご要望に合った眼内レンズをチョイスできないのでは、まったく意味がないからです。

 

The Cataract Refractive Suiteは、安全性が確立した白内障手術を、さらに安全かつ高精度にするための手術システムです。最高の手術結果を得たい人のための、プレミアム白内障手術を可能にするシステムと言えるでしょう。

 

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