白内障お悩みQ&A

白内障を予防するのに自分でできることはありますか?

ご相談者様

白内障は年を取ると誰もがかかる病気だと聞きました。できれば白内障にならずに、少しでも長く健康な目のままで過ごしたいと思うのですが、どんな予防をしていけばいいのでしょうか?

  • 白内障は、加齢によって誰もがかかる病気であることはご存じの通りです。加齢現象を止めることはできないのと同じように、白内障の発症を完全に防ぐことはできません。
    しかし、少しでも発症を遅らせることはできるかもしれません。

  • 完全に防ぐことはできないのですね。では、発症を遅らせるにはどのような方法があるのでしょうか?

  • 白内障は目の中の水晶体という組織が濁っていく病気です。どうして濁ってしまうのかというと、加齢性白内障についていえば、紫外線による酸化ストレスが大きな原因となっています。

  • 紫外線というと、太陽光に含まれている?

  • はい。紫外線はお肌の大敵、というイメージは広く一般の方にも浸透していると思います。イメージ通り、紫外線は人の皮膚にダメージを与えて老化を進めてしまいます。
    同じように、目にもダメージを与えているのです。

  • 紫外線は目に良くないのですね。

  • 紫外線はタンパク質に影響を与えて性質を変化させる特徴があります。このため強い日差しを長年浴び続けると、皮膚からみずみずしさが失われ、深いしわができるようになります。人の体は紫外線の悪影響を少しでも抑えようとメラニン色素を分泌して皮膚の表面に沈着させ、紫外線が体の奥に届かないようにします。これがいわゆる日焼けですね。

  • 日焼けは紫外線に対する防御なんですね。

  • はい。一方、目の場合は視力を生み出す網膜に紫外線が届かないように、目の表面の透明な組織である角膜と、瞳孔の奥の透明な組織である水晶体によって、ほとんどすべての紫外線を吸収するようにできています。白内障は、長い間紫外線を吸収し続けたことで水晶体のタンパク質が変性してしまう病気ということができます。

  • そういう仕組みだったんですね。水晶体が紫外線で白内障になるように、角膜も何かの病気になることがあるのでしょうか?

  • 強い紫外線を一度に浴びることで、炎症を起こすことがあります。スキーなどで起こる角膜炎を雪眼炎(雪目)といい、溶接などで発生する強い紫外線によって起こるものを電気性眼炎などといいます。

  • 角膜の炎症とはつらそうですね。この場合は、治療はどうすればいいのでしょうか?

  • 雪眼炎などは、角膜の再生能力によって数日で治癒していきます。その間は、角膜の炎症を軽減する目薬で治療をします。

  • なるほど、治療はそんなに難しくないのですね。

  • はい。ところが、水晶体は一度濁ってしまうと元のような透明な組織に再生することができません。次第に濁りで視界がかすみがかり、ものが見えなくなっていってしまいます。
    このため、白内障を予防するには、強い紫外線をなるべく目に当てないような生活をする必要があります。

  • それでは、外出はあまりよくないのですね?

  • いえ、外出をしないと別の問題が発生してしまいます。紫外線は人体にとって悪いことばかりではなく、生きる上で必要な栄養素であるビタミンDを体内で生成するのに役立っています。ビタミンDが不足すると骨が弱くなり、骨粗しょう症などになりやくなります。

  • それは怖いですね。

  • 体には紫外線を適度に浴びつつ、目から入る紫外線を少なくすることが、白内障の予防には効果的であるといえるでしょう。強い日差しがあるときに外出するなら、UV(紫外線)カット率の高いサングラスをして、紫外線から目を保護するようにしましょう。

  • なるほど、サングラスが効果的なのですね。

  • それと、普段の生活でもタンパク質の変性を促す酸化ストレスを防ぐことが効果的です。酸化ストレスは紫外線や、喫煙、生活習慣などが原因となります。こうした原因を抑えるとともに、野菜や果物をたくさん食べて、ビタミンなど抗酸化作用のある栄養素を摂取することも大事です。

  • 栄養にも気を使う必要があるのですね。だとしたら、白内障を予防する薬もありそうですが……。

  • 白内障の進行を遅らせる効果が期待できる点眼やサプリメント薬はあり、予防のために使用をおすすめします。しかしそれは、進行を完全に食い止めたりするものではありません。白内障は薬では治せない病気なのです。
    しかし、医療の進歩によって手術によって治療できるようになりました。
    日々の生活に気を使って発症を遅らせ、もし発症しても手術で治療すればいい。このように、白内障は決して怖い病気ではなくなったのです。

  • なるほど、もし発症しても手術で治せるのなら、確かにそれほど恐れる必要はないと感じました。必要以上に怖がらずに旅行などを楽しみつつ、少しでも発症を遅らせるためにサングラスや食事などに気を使うほか、サプリメントや点眼も使用したいと思います。色々と教えていただきありがとうございました。

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