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白内障お悩みQ&A

最近、何だか目が見えにくい気がします。歳だから仕方ないのでしょうか。

ご相談者様

現在50代ですが、老眼が確実に進んでいるようで、日常生活で不便を感じる機会が多くなりました。もしかしたら白内障の兆候もあるのではないかと思います。でも、もし仮にそうであっても、今は様子見でいいかなと考えているんですよね。手術で治せることはわかっていますが、何せまだ50代ですから…。それで大丈夫ですよね?

  • 老視(老眼)の自覚がおありとのこと。もう本などを読まれるときは老眼鏡をかけていらっしゃるのかもしれませんね。文字など手元のものが見えにくくなるのは老視の典型的な症状ですが、他にも見え方に不具合が出ていて、それが白内障の初期症状に似ているとお感じなのですね。様子見でいいかな、まだ50代だから手術は…というお言葉から、おそらく「白内障=高齢者の病気」というイメージをお持ちなのではないでしょうか。

  • その通りです。もともと白内障は誰でもなるものと聞いているので、自分にもそのタイミングが来ただけだと楽観的に捉えています。でもやはり多少の不安を感じてしまうのが正直なところです。

  • 仮に白内障だとしても、ご自分はまだ手術を受ける年齢ではないと考えてしまうのは、周囲に70~80代で白内障手術をした方がいらっしゃるからではないでしょうか。

  • すごい、何もかもお見通しなんですね。祖父は80代で、父は70代で白内障手術を受けているんです。今となっては20年から30年ほども前の話ですが…。

  • そうなのですね。確かにかつては、手術を急がない傾向がありました。「日常生活で不便を感じなければすぐに受ける必要はない」という考え方が一般的で、実際に説得力のある意見でした。なぜなら手術のメリットが現在と比べてずっと少なかったからです。当時の白内障手術では、1箇所にしかピントが合わない「単焦点眼内レンズ」を使うのが主流でした。仮に遠くに焦点を合わせた場合、よく見えるのは遠くだけです。手元を見るには不向きですから、新聞を読むときなどはメガネをかけなくてはいけません。

  • そういえば祖父も父もそうでした。2人とも単焦点眼内レンズを入れていたらしく、手元の小さいものを見るときは、いちいちメガネをかけていましたね。

  • 単焦点が主流だった当時、40代、50代頃から老眼鏡をかけているような方にとっては、結局ことあるごとにメガネをかけなくてはいけないのなら、手術を受けても受けなくても生活の不便さに大差はありません。だからこそ、それなら手術は遅くして、もう少し症状が進んでからでもよい…という理屈に多少なりとも合理性があったのです。しかし今となっては、もはやこの考えはマッチしません。

  • それはなぜですか?

  • 技術が進歩して、多焦点眼内レンズが登場したからです。これにより、老視の進行を待たずに白内障手術を行うケースが増えました。多焦点であれば、近くから遠くまで、たくさんの焦点にピントを合わせることができます。そのため、多焦点を使えばメガネがまったくいらなくなる方も少なくありません。これはとても便利ですよね。

  • それは魅力的ですね。手術すれば生活が一変しそうです。ただ、もう1つ気になることがあって…「早期手術のデメリット」はないのでしょうか?

  • ご安心ください。むしろ早期に手術するほどメリットが大きいんですよ。
    それをご説明するには、主に手術の「侵襲(しんしゅう)」についてお伝えするのがよいでしょう。侵襲とは、身体へのダメージのことです。この点も20~30年前に比べて格段に進歩しました。眼内レンズを入れるには切開が必要ですが、今ではたったの2ミリ台でよいのです。手術時間も術後の回復期間も大幅に短縮されて、合併症や感染症のリスクも極めて低くなりました。よって身体への負担もほぼありません。日帰り手術が一般化したことがその証左です。現在の白内障手術は、ダメージの小さい「低侵襲手術」なのです。
    また先ほど申し上げたように、非常に高性能な眼内レンズも登場しました。一度入れれば一生使えるものですから、何か他の眼科疾患を発症しない限りは、クリアな視界が維持されます。
    これらを総合して勘案すると、早く手術を受けるほど、より長い人生を「便利で快適な生活」のなかで過ごせるようになると言えます。私からもぜひ「早期手術がおすすめです」とお伝えしたいですね。

  • なるほど。それなら「まだ50代だし、手術するには早いかな」という考えでは勿体ないですね。損をしているというか、快適になるチャンスを自ら逃している、ということがよくわかりました。

監修:佐藤 香
アイケアクリニック院長、アイケアクリニック銀座院院長。集中力を要する緻密な作業を得意とし、とくに最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケア――「トータルアイケア」の提供を目指す。現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌など、さまざまなメディアに取り上げられている。著書に『目は若返る』『スゴい白内障手術』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。

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