白内障手術は痛くないそうですが、どのような麻酔を使うのでしょうか?
ご相談者様
近いうちに白内障手術を受ける予定なので、すでに手術を受けた知人に経験談を聞いて回っています。みんな「手術時間は10分弱だし、すぐ終わった」とか「見え方が全然違うよ」など色々と教えてくれるのですが、何よりも気になるのは「痛くなかった!」という感想です。私としては正直、痛くないのは手術中だけの話で、麻酔をかけるときや、効果が出るまでの間はものすごく痛いのでは…と疑っています。実際、どうなのでしょうか?
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ご安心ください。手術中はもちろん、麻酔をかけるときも本当に痛くないんですよ。白内障手術では、TVドラマの手術シーンでよく見かける全身麻酔でなく、「点眼麻酔」という局所麻酔で行います。名前のとおり目薬なので、使用方法は目に垂らすだけですし、点眼したらすぐに効果が現れます。
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目薬をさすのと変わらないんですね、よかった! それなら痛くも怖くもありません。
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ちなみにこの点眼麻酔は幅広く使われていて、近視や乱視などを治療するレーシックやICL手術などでも採用されています。日帰りを前提とした低侵襲の眼科手術は、基本的にこの麻酔によって行われると考えてよいでしょう。
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そうなのですね。実は私の娘も視力が悪くて…。でも、もし手術を受けることになっても「全然痛くないよ」と安心して背中を押してあげられますね。
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念のため補足すると、白内障手術の麻酔は「点眼麻酔」だけではありません。たとえば難度の高い手術では、より効果の強い「テノン嚢下麻酔」を使います。この方法では、目の奥に薬を入れるために、白目を少し切開することになります。といっても、あらかじめ点眼麻酔を使っているので、まったく痛みはありません。手術後に少し違和感が残る場合もありますが、数日で改善しますのでご安心くださいね。
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手術中はもちろん、麻酔をかけるときも、手術が終わった後も痛むことはないのですね。はっきりとわかったので、これで不安なく手術に臨めます。ありがとうございました。