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白内障お悩みQ&A

白内障が進んでいなくても、手術は受けたほうがいいのでしょうか?

ご相談者様

近くの眼科クリニックで白内障の初期という診断を受けたのですが、手術を受けるタイミングに迷っています。さほど進行していないとのことですが、早めに受けたほうがいいのでしょうか?

  • さほど進行していない白内障において、いつ手術を受けるか。これについては、2つの要素に分けて考えると整理しやすいと思います。まず、これからどんな治療を受けたいか、示された選択肢を吟味すること。次に、普段どんな生活を送っているか、というライフスタイルの要素を吟味することです。

  • どんな治療を受けたいか、についてもう少し教えてください。

  • 初期の白内障の治療で考えられるのは、点眼液で進行を遅らせる方法、そして手術で根本的に治す方法です。前者は文字通り、点眼薬を毎日さして進行を遅らせるのですが、白内障が治るわけではありません。なんらかの理由で手術を遅らせたい場合は有用ですね。ただし効果は限定的で、ずっと継続できるものではありません。それに対して手術は、白内障の原因である水晶体の濁りを除去するもので、根本的に治ります。

  • 暫定的で限定的な効果と根本的な効果の違いですね。もうひとつのライフスタイルの要素とはどんなことですか?

  • 年齢や職業、趣味などのライフスタイルにおいて、普段どんな眼の使い方をしているか、傾向をお聞きして、医師としてアドバイスを差し上げます。要は、日常生活での見え方に不自由を感じているかどうかです。しばしば不便を感じていたり、特定のシーンで「目がもっとよく見えたらいいな」と思うことがあれば、迷うことなく手術をおすすめしています。

  • いままでのお話からすると、特別な理由がない限り、早めに白内障手術を受けても損はない、デメリットはないということですね?

  • そうですね。むしろ大きなメリットがあると考えています。

  • どんな点にメリットがあるのですか?

  • ひとつは、白内障が進行してから手術する場合に起こり得るリスクの回避・軽減です。白内障がかなり進行すると見えづらくなるだけではなく、手術そのものの難易度が上がったり、手術に伴う合併症が起きやすくなったりします。
    もうひとつは、挿入する眼内レンズが多種多様になって、手術後のQOLの向上が期待できることです。たとえば、3焦点レンズでは遠くも近くも、その中間もよく見え、老眼鏡やコンタクトレンズをしなくとも、裸眼でほとんど不自由のない生活を送ることができる可能性が高くなっているのです。

  • なんだかすごいですね。実際、早期で手術を受ける人は増えているのですか?

  • 老視だけでなく、近視・遠視・乱視などの症状にもそれぞれ対応できる眼内レンズが出てきているので、早期の手術は年々増えており、30~40代で受ける人も少なくありません。
    早いうちに手術をすることで、生活をより快適にすることが可能になる、と眼科医の立場からはっきりと申し上げたいですね。

監修:佐藤 香
アイケアクリニック院長、アイケアクリニック銀座院院長。集中力を要する緻密な作業を得意とし、とくに最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケア――「トータルアイケア」の提供を目指す。現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌など、さまざまなメディアに取り上げられている。著書に『目は若返る』『スゴい白内障手術』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。

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