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白内障お悩みQ&A

【若くても白内障になる?】若年性白内障とはどんな病気?

ご相談者様

最近、私の息子が目がかすんだりぼやけて見えるなど、見え方に変化があるようです。これらの症状は白内障の症状によく似ていますが息子はまだ30代です。若くても白内障を発症することがあるのでしょうか?

  • そうですね。白内障と聞くと高齢の方に多く見られる病気という印象を持たれるかもしれません。それは白内障の原因として一番多いのが、目の中の水晶体が加齢によって白く濁ってくる、加齢性白内障だからでしょう。この原因が、白内障患者全体の約8割を占めています。残りの約2割の方の発症の原因は、先天性のものや外傷によるもの、アトピーや糖尿病といった病気によるもの、ステロイド剤などの薬の副作用や放射線によるものなど、さまざまです。

  • 白内障は加齢で目が悪くなるという印象を持っていましたが、実際には加齢以外にもたくさんの原因によって白内障を発症するんですね。

  • はい。若い方でも、白内障を発症する可能性はあります。特にアトピー性皮膚炎の方は、30代での発症は珍しくなく、早い方は10代でも発症することがあります。
    また、近年は特に目立った原因がないのに若くして白内障を発症する方も見られるようになりました。
    若い世代の間で見られる白内障を若年性白内障といいます。

  • そうなんですね。若い世代でも発症する場合と加齢による白内障との違いはありますか?

  • 水晶体が濁りはじめる部位が違ったり、症状の進み方に差が現れます。
    加齢で水晶体が濁ってくると、水晶体の外側からだんだんと中心部に向かって混濁していくことが多く、これを「皮質白内障」といいます。
    もしくは、水晶体の中心が硬くなる「核白内障」になりますが、このタイプは近視がどんどん強くなったり、視界が茶色く黄色がかったものになるなどの症状があります。
    いずれも、加齢による白内障はゆっくりと進行していくため、初期には自覚症状が乏しい面があります。
    それに対してアトピー性白内障の場合は、水晶体のふくろが混濁する「嚢下白内障」になることが多いです。ふくろの前側が濁ることを「前嚢下白内障」、後ろ側が濁ることを「後嚢下白内障」といいますが、どちらも早い段階で中心部分に強い濁りが出るため、見え方に異常や違和感が現れやすいのが特徴です。また、非常に進行が早いのも特徴の一つです。

  • では、若くして白内障を発症してしまった場合は、どのような治療を行えば良いのでしょうか?

  • 白内障は、一度水晶体が濁ってしまうと元の状態に戻すことはできません。白内障の進行を遅らせる目的で点眼薬を用いる場合もありますが、治すには手術で濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入する白内障手術しかありませんので、どのような白内障であっても手術によって治療をします。

  • 若くても治療法は同じなのですね。目の手術と聞くと家族の私でも不安なのですが……。

  • ご安心ください。白内障手術は、日本で年間140万人が受けている手術で、安全な手術方法が確立されております。また当院では最新の医療機器を導入して、手術実績の豊富な医師による安全な白内障手術を行っています。白内障の検査はもちろん、しっかりとカウンセリングのお時間を設けていますので、ご不安やお悩みなどもご相談しやすい体制を整えています。

  • 目の手術と聞いて不安に感じましたが、手術体制が整っている眼科で手術を受ければ安心なんですね。

  • そうですね。白内障はさまざまな原因によって発症する目の疾患です。白内障の多くは加齢によるものですが、他にもさまざまな原因によって白内障を発症しますし、若い方でも起こりえる疾患です。もしご子息に自覚症状があるのであれば、若いからといって症状を放置せずに一度検査をしてみると良いでしょう。

  • 確かにそうですね。若い世代でも白内障になるなんて知らなかったです。

  • 一度水晶体が濁ると、もとの状態に戻すことはできませんが、白内障は手術によって治療することが可能な疾患です。目がかすんだりものが二重に見えたりぼやけて見えるなど、目の見え方に違和感などがあれば、若い方であっても一度眼科を受診してください。まずは検査で水晶体や網膜に異常がないかどうか、しっかりと確認することが大切です。

  • そうですね。一度検査を受けてみるよう息子に伝えます。教えていただきありがとうございます。

まとめ

若年性白内障とは・・・20代・30代などの若い世代に見られる白内障。
原因:先天性のもの・外傷によるもの・アトピー・糖尿病などの病気・薬・放射能などさまざま。
治療方法:通常の白内障と同じで、濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズを挿入する白内障手術をおこなう。

監修:佐藤 香
アイケアクリニック院長、アイケアクリニック銀座院院長。集中力を要する緻密な作業を得意とし、とくに最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケア――「トータルアイケア」の提供を目指す。現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌など、さまざまなメディアに取り上げられている。著書に『目は若返る』『スゴい白内障手術』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。

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