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白内障お悩みQ&A

白内障は自分で治すことができますか?

ご相談者様

先日、白内障と診断されました。生活習慣を変えたりサプリメントを使ったりして、自力で治すことはできませんか?

  • 白内障の症状が出てしまったのですね。目に良いとされる食生活やサプリメントはもちろんありますが、残念ながら、あくまでも「白内障予防」のためのものであって、白内障の改善に直接的な効果があるものではないのです。

  • そうなのですね…。では、薬ではどうでしょうか? 目薬などで自然治癒力を高めて、少しずつでも改善させられませんか?

  • 白内障の進行を遅らせる点眼薬はありますが、サプリメントと同様、改善させる効果はありません。

    一般的に使用される点眼薬は「グルタチオン製剤」と「ピレノキシン製剤」といって、「不溶性タンパク質の増加抑制」と「キノイド物質の成長抑制」によって、白内障の原因となる水晶体の濁りを抑制する働きがあります。繰り返しますが、これらの点眼薬はあくまでも「進行を抑制する」ためのものであり、水晶体の濁りを改善させる効果はありません。また、「薬があるから大丈夫だろう」と油断して、白内障の原因の1つである紫外線を長く浴び続けてしまうなど、むしろ進行リスクを高めてしまう可能性も生じるので要注意です。

  • なるほど。眼科で処方される目薬であっても白内障を治す効果はないのですね。目薬があっても油断は禁物ということもわかりました。

  • 薬の処方に関わらず、日頃から目を守ることを心がけていただくことが大切です。

  • 生活習慣の改善やサプリメント、点眼薬…。ここまで色々な方法を聞いてきましたが、自力で白内障を治すというのは結局難しそうですね。でも、転んで傷ついた皮膚が治るように、水晶体の濁りを薬で元通りにできないのはどうしてでしょうか?

  • それは水晶体を構成する物質が関係しています。水晶体は水とクリスタリン(タンパク質)でできているのですが、加齢や紫外線の影響、目のケガ、アトピー性皮膚炎や糖尿病といった全身疾患など、色々な要因によって変性して濁ってしまいます。

    なぜ濁った水晶体を元に戻すことができないのか、水晶体と構成物質が似ている「卵の卵白」を例にご説明しましょう。卵の卵白も水とタンパク質で構成されています。目玉焼きの調理過程をイメージしてください。火を通す前の卵白は無色透明ですが、加熱すると白くなりますよね。そのあとさらに加熱しようが冷やそうが、元の無色透明な卵白に戻すことはできません。水晶体でも同じような変化が起きていると考えると、どうでしょうか?

  • とてもわかりやすい例ですね。ひとたび濁った水晶体が元通りにならないのも納得です。

  • 現在の医療技術では、濁ってしまった水晶体を元の状態に戻す方法が見つかっていません。白内障で見えにくくなってしまった視界をよく見えるようにするには、白内障手術によって濁った水晶体の中身を取り除き、人工の眼内レンズを挿入するしか方法がないのです。でも逆に言えば、手術さえすれば治せる病気であるということです。

  • サプリメントや薬などでは白内障を治せないとわかった分、「手術さえすれば治る」という言葉はとても頼もしく聞こえますね。手術について前向きに考えたいと思います。

まとめ

白内障は自分で治すことができない病気です。

・食生活を含めた普段の生活習慣改善やサプリメントの摂取は「予防」
・点眼薬は「病気の進行抑制」
にすぎません。

水晶体が濁ってしまった場合の治療方法はただ1つ。それは「白内障手術」に他なりません。
濁ってしまった水晶体の代わりに、人工の眼内レンズを挿入するのです。

医療技術は日々進歩し、眼内レンズの種類も豊富になってきています。
適切な検査とカウンセリングにより、患者さんそれぞれに合った手術を受けることを推奨いたします。

監修:佐藤 香
アイケアクリニック院長、アイケアクリニック銀座院院長。集中力を要する緻密な作業を得意とし、とくに最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケア――「トータルアイケア」の提供を目指す。現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌など、さまざまなメディアに取り上げられている。著書に『目は若返る』『スゴい白内障手術』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。

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