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白内障お悩みQ&A

片目だけ白内障手術を受けるのはアリですか?両目同時の手術が一般的だと聞きました。

ご相談者様

白内障手術は日帰りで、両目一緒に行うのが一般的だと聞きました。そこで逆に気になったのですが、片方の目だけを手術するのはアリなのでしょうか? 両目同時に行う場合とではどのような違いがあるのでしょうか。

  • なぜ両目を同時に手術するケースが一般的なのか。それは白内障で一番多い「加齢性白内障」が通常、両目とも同じくらいのスピードで進行していくことに加えて、白内障手術が技術的にとても進歩したことが関係しています。
    10数年前までは、手術後の回復にはそれなりの時間が必要でした。両目を同時に手術するのであれば入院が必要で、仕事を休まざるを得ませんでした。しかし最近は手術創が2ミリ台にまで小さくなり、患者さんの身体的負担(手術侵襲)がきわめて軽微になりました。そのため「日帰り」かつ「両目同時」の手術を希望される方が増えており、仕事においても、デスクワーク等であれば翌日から復帰できるようになっています。とはいえ、現在でも片目ずつの手術を希望するケースも多く、また片目のみ必要なケースもあります。

  • どういったケースですか?

  • 1つとして、左右の目で進行する早さが異なる場合です。たとえば片方は加齢性の白内障で、気になるほど進行してはいないけれど、もう一方は、目に強い衝撃を受けたことで発症する「外傷性」の白内障のため症状が進んでいる、というようなケースです。

  • なるほど。進行の早いほうの目は手術を先延ばしにしたくないけれど、もう一方はそれほど急ぐ必要がなくて、しばらく様子見でもいいかな、という感じですね。片目だけを先に手術する場合、デメリットはないのでしょうか?

  • もし片方の目だけを手術する場合は、左右それぞれの視力に強い差が生じる「不同視」に注意が必要です。左右で視力差が強いと、メガネなどによる矯正が難しくなってしまい、手術後の生活が不自由に感じてしまうでしょう。ただ、もし仮に不同視になったとしても、もう片方の目も手術すれば解消されます。そのため最近では、事後的にもう片方の目も手術することを想定して眼内レンズを選ぶようになっています。

  • 片目だけを先に手術する手もあるけれど、視力の状態によっては不具合が生じるケースもあるので、事前によく相談して決めるべきなのですね。よくわかりました。

監修:佐藤 香
アイケアクリニック院長、アイケアクリニック銀座院院長。集中力を要する緻密な作業を得意とし、とくに最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケア――「トータルアイケア」の提供を目指す。現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌など、さまざまなメディアに取り上げられている。著書に『目は若返る』『スゴい白内障手術』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。

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