度の入っていないカラーコンタクトレンズは白内障手術後もつけて問題ないでしょうか。
ご相談者様
以前から、ファッションアイテムのひとつとしてカラーコンタクトレンズを愛用しています。白内障手術後も使いたいのですが、大丈夫でしょうか? 術後の眼に負担になったりしませんか?
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使えますよ、ご安心ください。白内障手術で単焦点眼内レンズを挿れた方は、術後、メガネを使うのが一般的です。遠くにピントを合わせた眼内レンズを挿れた場合は、近くを見るときメガネで矯正するといった具合ですね。このとき、メガネの代わりにコンタクトレンズを使って矯正しても、まったく問題はありません。したがって、おしゃれのためにカラーコンタクトレンズを入れたいという場合も、眼に直接装着するということでは両者に差はなく、問題はありません。
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術後コンタクトレンズを着けても、目や眼内レンズへの悪影響はない、ということですね。
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手術前と同様、コンタクトレンズ装用の際には清潔を保ち、長時間の装用を避けることなどに気を付けていただければ問題ありません。挿れた眼内レンズに悪影響を与えることもありません。
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よかった!では術後いつ頃から使えますか?
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そうですね。白内障手術では、角膜表面に手術創が入ります。いわゆる切開創ですね。2ミリ台とごく小さな傷ですが、ここが完全に塞がるまでの期間は使用を控えていただきたいです。傷の治癒が充分でないと、細菌感染の恐れがあります。カラーコンタクトレンズや指には細菌が付着していることが多いため、傷口に触れてしまうと、失明に至ることもある術後眼内炎になりかねません。したがって万全を期すなら、術後1ヵ月は置いて欲しいですね。傷口の治りは個人差があって、治りの遅い人もいます。その差を考慮して、充分な期間を置くとそれくらいの期間が必要になります。ただし、手術後は術後経過を診るために、数度、通院をしていただきます。そのとき、手術創の回復具合も診ますので、カラーコンタクトレンズの装着についても医師からアドバイスすることができます。
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ありがとうございます。