白内障お悩みQ&A

白内障手術を受けた友人から、術後の見え方が期待に反してあまりよくない、と聞きました。そんなことってあるのでしょうか?

ご相談者様

白内障手術を受けた友人が、術後の見え方が期待とは違っていた、と不満をいっていました。そんなことってあるのですか。あるとしたらどんな理由が考えられるのでしょうか。私ももうすぐ手術を受ける予定なので、すごく不安になっています。

  • 白内障手術後の見え方に不満を抱かれる患者さんは、実は少なくありません。患者さんは当然、術後のほうがよく見えるようになると思って手術を受けられます。ところが「かえって見えづらくなった」といったようなクレームがあちこちであるのが現状です。私は、その原因は2つあると考えています。

    ひとつは事前に術後の見え方について、患者さんのご要望をきちんとお伺いして、併せて手術によってそれがどうか変わるか、充分に説明していないこと。もうひとつは1つ目の原因とリンクしていることですが、ご要望に合った眼内レンズをクリニック側が提示できていないことです。

  • 患者が不満に思うケースとしては、どんな例が多いのでしょうか?

  • 「単焦点レンズ」の例でお示しします。
    単焦点レンズは健康保険が適用されるため、比較的安価に手術できますが、名前のとおり焦点がひとつしかありません。はっきり見えるのは「近く」か「遠く」か、どちらか一方のみ、ということになります。遠近のどちらにピントを合わせるかという点は選べますが、もし近方を選べば、遠方を見るときはメガネなどの視力補正器具がないとぼやけてしまいます。逆を選んだ場合も同様です。
    ある患者さんが、「視力はそこそこよいのだけど、近くのモノが見えにくくなってしまった」といって、あるクリニックへ来院しました。そこで、主治医が「近く」に焦点を合わせた単焦点レンズを入れました。すると術後、新聞などは非常に読みやすくなったのですが、遠くにあるものは以前よりぼやけて見えるようになってしまい、患者さんはご不満を訴えられました。
    もとより見えにくかった「近く」が見えるようになったことよりも、不自由なく見えていた「遠く」が見えなくなったことの差のほうが強く感じてしまうのですね。
    あとでわかったことなのですが、その患者さんは本や新聞などはあまり読まず、散歩が日課で道々の樹木を見るのが楽しみだったそうです。そういうことを事前にお聞きしていれば、ご期待に沿ったレンズを挿入することができたはずなのです。

  • どうしてそんなことが起こってしまうのですか?

  • これにも原因が2つあって、ひとつは事前のカウンセリングの時間が充分にとれていない、あるいはスタッフまかせになっていて、説明がおざなりになっている。もうひとつは、クリニックで扱っている眼内レンズが数種類しかなく、その範囲内でしか選択肢を示せない、つまり患者さんの見え方の要望に沿ったレンズを選ぶのではなく、レンズに患者さんを合わせてしまっている、という事態が少なからず生じてしまっているのですね。

  • どうすればそういった事態は避けられますか? クリニック選びをしっかりとするしかないのでしょうか。

  • そうですね。患者さんにとっては「一生に一度の白内障手術」ですから、適切なレンズを選んでいただけるよう、カウンセリングを丁寧に行っているクリニックをお選びいただければと思います。また、白内障の状態、術後の見え方の要望によって合うレンズが変わってくるため、焦点が2箇所以上ある「多焦点レンズ」を含め、多くの種類をそろえていて、患者さんのライフスタイルにピッタリと合ったレンズを提示してくれるクリニックを選ぶべきですね。

  • 先生のクリニックは何種類ぐらいを揃えていらっしゃるんですか?

  • 約20種類以上で、国内屈指だと自負しております。その中から最適のレンズをご提示できるよう事前のカウンセリングも充分に行っております。

  • わかりました。ありがとうございます!

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