白内障お悩みQ&A

血流をサラサラにする薬を使っています。白内障手術の前後でも服用して大丈夫ですか?

ご相談者様

白内障手術をする予定なのですが、循環器系の持病があるため、血流をサラサラにする抗凝固薬を常用しています。抗凝固薬を継続して服用しても問題がないか気になるのですが、わかりやすく説明してくれる医療機関サイトになかなか行き当たりません。手術するにあたり、休薬する必要はありますか? 手術後の服用に関しても教えてください。

  • 血のかたまり、すなわち血栓ができて血管がつまる病気というと、心筋梗塞、脳梗塞、深部静脈血栓、肺梗塞など多岐にわたります。そのいずれかを予防するために血液をサラサラにする薬を常用していらっしゃるという人は少なくありません。しかし開腹・開胸などをする大がかりな手術では、この薬を常用している場合、大量出血のリスクがあります。そのため、以前から手術にあたってこの薬を休薬するかどうかという議論が行われてきました。白内障手術においては「なるべく休薬しない」というのが最近の主流・トレンドになりつつある、といえます。関連する内外の学会のガイドライン等を見ていても、そのような流れになっています。

  • 開腹・開胸などの大がかりな手術では、服用によるリスクがあるのですね。それでも「なるべく休薬しない」という考え方が主流になりつつあるのは、どうしてでしょうか?

  • そういった薬を飲んでいらっしゃる方は、もともと血液がかたまって血栓ができやすいという素因を持っています。たしかに、手術での大量出血を防ぐためにいったん休止するというのはそれなりに説得力がありますが、休止すれば血栓ができるリスクも当然高まります。こちらのリスクも無視するわけにはいきません。なおかつ手術中の出血を抑制する方法もかなり進歩しています。そのため「なるべく休薬しない」という流れになってきたといえるでしょう。ただし手術の種類や内容によっては「休薬が必要」といわれる場合ももちろんあります。

  • 白内障手術では休薬しなくてもいいのですね!

  • そうですね。白内障手術はここ10年ほどで飛躍的に進歩し、「手術侵襲」が大幅に軽減されました。手術時に切開する角膜の切開創が10ミリ前後から6ミリ前後、2ミリ台へとどんどん小さくなって、出血のリスクが少なくなってきました。最近では出血することはほぼありません。そのため、白内障手術においては、抗凝固剤を含む血液をサラサラにする薬を手術前に休止する必要はなくなっています。手術後も同様です。

  • 手術前後の休薬は必要ない、ということですね。

  • はい。もし白内障以外の眼科系疾患を持っていらっしゃって、そのために手術侵襲が大きくなる場合などを除いては、そう考えていただいてよいかと思われます。しかし、不安がある場合は、内科の主治医の先生と直接連絡を取って情報共有させていただくので、ご安心ください。

  • わかりました。基本的には服用しながら白内障手術を受けても問題ないとお聞きできて、安心です。ありがとうございました。

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